「見せ場のあるレースできた」 女子の白井克昌監督(名瀬徳洲会病院) 鹿児島チームの男女総合優勝喜ぶ

2023年10月09日

スポーツ

男女総合1位で表彰台に立つ鹿児島チーム。右から女子監督の白井克昌、中山彩理香、一松菜央、原口大空、佐藤錬、男子監督の村場祐樹=8日、天城町松原漁港

徳之島開催のトライアスロン競技で地元鹿児島チームが男女総合1位と輝かしい成績を残した。チーム女子を率いた白井克昌監督(53)=名瀬徳洲会病院=は「男女ともに地元で見せ場のあるレースができ、結果を出してくれた。苦しいレースの中で結果を残してくれた選手、活躍を共に支えたスタッフや県協会に感謝したい」と喜びを語った。

 

午前8時スタートの女子は、東京都出身の中山彩理香(23)=県スポーツ協会、新堀自動車=がスイム、バイクで上位をキープしランで追い上げて2位でゴールした。中山は「徳之島の人たちの応援が力になった。合宿でまた島に来たい」と笑顔を見せ、「連戦が続くので来年のパリオリンピック出場を目指してパフォーマンスを上げていきたい」と力を込めた。

 

同日は秋らしくない暑さで午後には気温31度に達した。午前11時半スタートの男子は、ゴール後に救護が必要な選手が続出し担架が足りなくなるほどの過酷なレースとなった。

 

東京都出身の佐藤錬(27)=医療法人玉昌会=はランで一時トップに立ったものの2位でフィニッシュ。ゴール後に倒れ救護された佐藤は「ランの2、3キロで熱中症の症状が出て、その後の記憶があまりない。結果は悔しいが、走る姿を鹿児島の子どもたちに見てもらえて少しは仕事ができたかなと思っている」とレースを振り返り、「来年のオリンピックで男子3枠を獲得できるようチームジャパンの一員として結果を出していきたい」と次の目標を掲げた。